無念の涙だ。パリ五輪の柔道女子70キロ級で世界女王の新添左季(28=自衛隊)はメダルなしに終わった。準々決勝でサネ・ファンダイケ(オランダ)に敗れ、金メダルの可能性が消滅。アイ・ツノダロウスタント(スペイン)との敗者復活戦でも指導3つを受けて敗れ、表彰台に上がれなかった。
新添は涙を流しながら「内定をいただいてから1年ちょっとあったんですけど、1年間本当に毎日苦しくて…。金メダルを取るために頑張ろうと思ってたんですけど、取れなくて情けない気持ちでいっぱいです」と悔しさいっぱい。
初めて経験する五輪の大舞台に「出ている選手は、いつもの国際大会とあまり変わりのない顔触れなんですけど、それでも勝てなかったのは本番で自分の力を発揮する、優勝するという気持ちがみんなより負けていたのかもしれない」と振り返った。
最後に「五輪は夢の舞台。思うような結果ではなかったけど、次に向けて頑張ります」と懸命に前を向いていた。