柔道男子日本代表の鈴木桂治監督が、31日(日本時間1日)に行われたパリ五輪男子90キロ級の決勝における〝疑惑の判定〟への見解を語った。
村尾三四郎(23=JSEグループ)は、決勝でラシャ・ベカウリ(ジョージア)と対戦。互いに技ありでポイントを取って迎えた終盤、内股で技ありかと思われたシーンがスルーされ、残り5秒で逆に技ありを奪われて初の大舞台で金メダル獲得はならなかった。
鈴木監督は、村尾の内股について「今回の五輪に関しては、取ってないなという印象。この大会を通しての流れを見たらポイントはないなというところで納得している」。今大会の傾向なのかに関しては「今大会に限っての方が大きい。取らないんだと言われれば、取らないんだなという感じ。どうしても(ポイントが)あったと言うほどではなかった」と仕方なしの姿勢だった。
また「『尻もちをついて両手』だったらポイントだけど、『尻もちをついて片手』だった。ルール上はそう書いてありますので、(ポイントは)ないよねっていうところもある。惜しかったし、あと一歩体重かければというところを含めて詰めが甘かった、相手が強かったということ」とも説明した。