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玉川徹氏 101年間遊泳禁止のセーヌ川でトライアスロン〝強行〟開催に「汚い川でやってんな」

東スポWEB 2024年8月1日 11時23分

コメンテーターの玉川徹氏とタレントの長嶋一茂が1日、「モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。パリ五輪のトライアスロンで使用するセーヌ川の水質悪化を理由に30日開催の男子競技を延期しながら、翌日、水質が改善されたとして急転直下で男女同日開催となったことに疑問を呈した。

今回のパリ五輪は会場の95%で既存施設を活用してコストカットを行い、できる限りパリ市内で開催するコンパクトで理想的な五輪と言われてきた。その結果、セーヌ川はトライアスロンではスイムの会場に選ばれたが、一方で汚水やゴミが流入して水質悪化し、101年間も遊泳禁止だったセーヌ川での開催を不安視する声は多数上がっていた。

開催にあたってフランスではセーヌ川の整備に約2400億円を投じて水質改善を試みたが、ふたを開けると30日開催の男子競技は雨の影響で水質が悪化したとして延期に…。ところが翌31日に急転直下、水質基準をクリアしたとして、男女とも〝強行〟開催されることとなった。

こうした事情を受けて、長嶋は「セーヌ川について言うと、水質基準が満たされていたかわからない」とした上で、「ここに2400億円かけるっていうのも、パリ五輪にかこつけてセーヌ川をきれいにしようとしてる気がするし、アスリートファーストじゃない」と持論を展開。パリ五輪組織委員会に対しては「開催組織はもっと選手のことを考えなきゃいけない」と苦言を呈した。

一方、玉川氏は「企画先行っていうか企画優先というか、無理してる感じがどうしてもしますよね」と指摘。サーフィン競技がフランスの海外県である南太平洋のタヒチで開催されていることを引き合いに出し、「トライアスロンだってタヒチでやったって良かったんじゃないか。パリを見せるんだったらマラソンもあるわけでしょ」と話すと、「見てると汚い川でやってんなってしか思えないですよね」と、セーヌ川に固執する姿勢に疑問符を投げかけた。

それもそのはず、セーヌ川の大腸菌の数は大阪・道頓堀川の4倍と言われており、トライアスロンのスイムでは水を飲んでしまう選手も多い。アスリートファーストを考えた場合、セーヌ川を会場にしたのは正しかったのか、という指摘が相次ぐのも致し方がないのかもしれない。

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