東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(28=パーク24)が1日、パリ五輪同級準々決勝でイリア・スラマニゼ(ジョージア)に敗れて連覇を逃し、銅メダルを目指して敗者復活戦に回った。
開始50秒に隅返しで技ありを奪われると、なかなか取り返すことができない。時間ばかりが過ぎていく中、終盤は攻めていくが、そのまま終わってしまった。
金メダルに輝いた東京五輪後は、調子が上がらず苦しい時期が続いた。「負けが続いた時が一番つらかったですね。なんで柔道をしているのかわからなくなった」と語っていた。
それでも、徐々に調子を取り戻していくと、2月のグランドスラム(GS)パリ大会で優勝を果たし、本番前最後の実戦となった5月のGSカザフスタン大会でも優勝した。
調子を上げつつある中で迎えた大舞台だったが、2度目の頂点にたどり着けなかった。あとは銅メダル獲得で意地を見せるしかない。