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【卓球】女子単・平野美宇は8強で終戦 韓国の申裕斌にフルゲームで敗れメダル届かず

東スポWEB 2024年8月1日 20時50分

【フランス・パリ1日発】卓球女子の平野美宇(木下グループ)は、韓国の〝若き天才〟の壁を崩すことができなかった。

1日にパリ南アリーナで行われたパリ五輪のシングルス準々決勝では、20歳の申裕斌(シン・ユビン)と対戦。第1ゲームからペースを握られ、4―11であっさり落とす。第2ゲームは序盤こそリードするも、中盤以降は申の強烈なバックハンドに苦しめられ、7―11で連取された。

巻き返しを狙いたい第3ゲームも申が優位な展開が続く。申は得点が決まるとガッツポーズで自らを鼓舞し、韓国の応援団も反応。対する平野も「平野コール」を背に受け、必死に食らいつく。それでも、申の左右を広く使った攻撃に反応できない。サーブミスもあり、5―11で崖っぷちに追い込まれた。

後がない第4ゲーム前には一度控室に引き上げ、気持ちの立て直しを図った。最初の得点を奪うなど序盤から流れをつかみ、リードした展開で試合を進め、11―7で奪い返した。第5ゲームも壮絶な打ち合いを制するなど、11―8で連取した。

会場から「平野コール」が沸き起こる中で迎えた第6ゲームは、申の気迫に負けない力強い両ハンドの攻撃でペースをつかむと「平野コール」がより一層大きくなった。6―6から申のミスでシードして11―9で取った。最終第7ゲームは粘りを見せたものの、惜しくも申の前に屈し、ゲームカウント3―4で敗れた。

前回の東京五輪は団体戦のみの出場。パリ五輪は約2年に及ぶ選考レースを勝ち抜き、シングルス代表の座を勝ち取った。大会前には「もっともっと必ずできるところまで気持ちも調子も全部つくって、本当に悔いのないように、全部を出し切りたい」と決意を述べていたが、メダルには届かなかった。

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