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【柔道】ウルフ・アロンにも不可解判定 シェラザジシビリの重大違反スルーに小川直也氏「せつないなあ」

東スポWEB 2024年8月2日 1時30分

パリ五輪の柔道男子100キロ級で東京五輪金メダルのウルフ・アロン(28=パーク24)は敗者復活戦で、ニコロズ・シェラザジシビリ(スペイン)に内股をすかされて一本負け。延長戦で積極的に攻めたが、最後は相手のうまさに力尽きた。

一方で、この試合でも不可解な判定があった。シェラザジシビリが内股を仕掛けた際に頭から突っ込み、頭が畳についたように見えた。中継でも元世界王者の穴井隆将氏も指摘していたが、柔道では内股や払い腰をかけて頭から畳に突っ込むことは重大な違反行為。この行為一発で反則負けになる。

バルセロナ五輪95キロ超級銀メダルの〝元暴走王〟小川直也氏(56)は「いい勝負だったけど、あれを取らないのは変だと思う。柔道で一番、やっちゃダメなことの教科書みたいな形だったのに。やってる選手はわかるもんだから、今のは反則じゃないのかと思っていると思う。ちょっときついスルーだった」と解説した。

今大会では男子60キロ級準々決勝で永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が「待て」の後に絞め落とされて一本負けして大騒動に。男子73キロ級準々決勝で橋本壮市(パーク24)が地元フランス選手に微妙な判定で敗れ、女子52キロ級で2回戦敗退した阿部詩(同)が負けた試合でも判定が疑問視されている。

柔道の魅力を損なうような不可解な判定が続く状況に、小川氏は「それでも勝たないといけないのが日本の柔道。日本はそれさえも上回って勝てって定義なんだろう。せつないなあと思うよね」と述べた。

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