パリ五輪ゴルフ男子第1ラウンド(1日、ゴルフ・ナショナル=パー71)、日本のエース・松山英樹(32=LEXUS)が、ボギーなしの8バーディーの63で回り、8アンダーの単独首位と金メダルへ好発進した。
世界レベルのショット力にパッティングが、かみ合った。フェアウエーキープ率78%に、27パット。2番パー3で5メートルを沈めて初バーディーを奪うと、3番パー5ではグリーン左バンカーからの3打目を30センチにピタリ。
7番パー4で7メートルを入れてから4連続バーディーを決めると、さらに13番パー4で2打目を1・5メートルにつけ、14番パー5で2オンに成功させてのバーディー。スタートダッシュに成功した。
松山はプレーの内容を問われると「内容はどうでもいいです。結果が出ればそれでいいんで、今週は」と結果にこだわる姿勢を強調。五輪の雰囲気には「思ったよりたくさんのギャラリーが入ったんで、メジャーと変わらない、それ以上の熱気でできたと思います。スタートの時のコールはやっぱり(無観客開催だった)東京(五輪)の時とは違って、グッとくるものがありました」と振り返った。
残り3日間へ向けては「今日みたいなプレーができれば最高ですけど。そのためにいい準備をしたいなと思います」と気持ちを引き締めた。
29日の公式会見では「3年前の東京は(銅メダル)プレーオフで負けて、メダルを取れなかった悔しさは今でも覚えている。3年前以上の結果を出せるように頑張りたい」とメダル獲得を誓っていたが、有言実行なるか。
もう1人の日本勢・中島啓太は1アンダーの29位。2差2位には、東京五輪金メダルのザンダー・シャウフェレ(米国)がつけた。