１日に行われたパリ五輪柔道女子７８キロ級でメダルなしに終わった高山莉加（２９＝三井住友海上）は、同僚から受けた刺激を結果につなげられなかった。
準々決勝で敗れて回った敗者復活戦で勝ち上がり、迎えた３位決定戦でパトリシア・サンパイオ（ポルトガル）の背負い投げで技ありをとられ、合わせ技一本で敗れた。高山は「悔しいという言葉が一番です。そう簡単にメダルを取れるものではない」と言葉を絞り出した。
選手村では、女子５７キロ級で銅メダルの舟久保遥香（２５＝三井住友海上）と同部屋だったことで「メダルを見せてもらって『いいな』と思ったので、私もメダルを取って帰りたいと思った。私も頑張ろうという気持ちで戦ったけど、緊張もあった」と肩を落とした。
また「私たちもメダルを目指してきたけど…」と海外勢の勝利への執念にも圧倒された。今後に向けては「まだ分からない。ゆっくり考えたい」と語るにとどめた。