【フランス・パリ2日発】卓球女子のエース・早田ひな(日本生命)の状態について、指導する石田大輔コーチが言及した。
早田はパリ南アリーナで行われたシングルス準決勝で、世界ランキング1位の孫穎莎(中国)に0―4で敗戦。この日は左腕に黒のテーピングを巻いて出場しており、試合後には「(体の状態が)100%かと言われるとそうではない」と明かしていた。
報道陣の取材に応じた石田コーチは「やれるだけのことをやって、いろいろ挑戦しながらも、今できることを今必死にやった試合ではあったのかな」と振り返った上で「もう少し思い切ってできる部分もあったらよかったかもしれないが、今の現状では最大限できることをやれた」と賛辞を送った。
1日の午後8時から実施された準々決勝は北朝鮮選手とフルゲームの死闘を演じたが、1時間超えの熱戦中に左腕に違和感が出始めたという。「いろんな(超音波などの)機械を当てたり、(痛み止めの)薬飲んだりとかした。薬を飲んでどれだけできるかとかは、薬1個試すにも、2~3時間はかかるので、半日ちょっとでどこまで調整できるかというのは正直難しかった」と明かした。
それでも「最後やり切ることをあの(準々決勝の)瞬間はできた。ただ、終わった後に少し痛みもあったからどうしようかなと。たくさんの人がこの(準決勝の)舞台に立つためにいろいろ協力してくれた。チームひなやJOCのみなさん、いろんなパワーを借りて、少しずつ痛みも治まってきて、卓球ができそうだというところまで来れた」と感謝を口にした。
3日の3位決定戦は韓国の申裕斌(シン・ユビン)と対戦する。