ＤｅＮＡは２日の阪神戦（横浜）に２―４で力負け。三浦大輔監督（５０）の政権下としては最長となる、泥沼の９連敗となった。順位は４位のまま変動はなかったが、３位・巨人とは５・５ゲーム差。広島、阪神との〝四つどもえ〟状態からは完全に脱落した格好だ。
「選手たちは最後まで必死に食らいついてくれている。たくさんのファンが応援してくれている中で期待に応えられない状態が続いているので、早くひとつしっかり勝てるようにしたい」。敗軍の将は試合後、失望感を隠せない表情で、必死に声を絞りだした。
連敗脱出を期し先発マウンドを託したのは、今季ここまで阪神戦４試合に登板し、防御率０・３８という無類の好相性を誇っていたジャクソン。序盤は難なく虎打線を無失点に封じていたが、６回に連打を浴び４失点。切り札としていた右腕の誤算が最後まで響いた。
８回には代打策が奏功し、２―４の２点差にまで追い上げたが、虎ベンチに石井＆桐敷の左右リリーフエース２枚を送り込まれ反攻の芽を潰された。最終９回も守護神・岩崎を前に力なく三者凡退。８連勝に沸く三塁側の虎党と、９連敗に沈む一塁側のベイ党。鮮明なコントラストの中、熱帯夜の接戦は終幕した。
実に２６年もの長きにわたり、ペナントフラッグとは縁がないＤｅＮＡ。年々戦力こそ充実してきたが、シーズンの勝負所で息切れする展開ばかりが続く。勝利のために本当に必要なものは何なのか――。暗中模索の戦いは続く。