パリ五輪柔道男子100キロ超級が2日に行われ、斉藤立(JESグループ)が準決勝で金民宗(韓国)に一本負けで悲願の金メダル獲得を逃した。
準々決勝はキューバのグランダと延長4分を超える死闘の末に勝ち上がり、テディ・リネール(フランス)との決勝をかけて金と対戦したが、背負い投げをくらって一本で勝負が決した。
喜びを爆発させる相手とは対照的に斉藤はぼうぜんとした表情。1984年ロサンゼルス、88年ソウル五輪を連覇した父の故・斉藤仁さんに続く金メダルとはいかなかった。
元五輪代表の穴井隆将氏は、テレビ中継の解説で敗因について「実力ですね」とズバリ。初戦でリオ五輪100キロ級金メダルで東京五輪100キロ超級金メダルのルカシュ・クルパレク(チェコ)に一本勝ちして勢いに乗ったが、まだまだ精進が必要なようだ。