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【阪神】村上頌樹の深すぎるポケモン愛 自称〝ディアルガ村上〟も…才木は痛烈「あいつはヒコザル」

東スポWEB 2024年8月3日 5時6分

阪神は2日のDeNA戦(横浜)に4―2で勝利し、後半戦負けなしで破竹の8連勝。首位・広島と0・5ゲーム差の2位に浮上した。投のヒーローは8回途中6安打2失点の粘投で今季5勝目を飾った先発・村上頌樹投手(26)だ。これで6試合連続のクオリティー・スタート(6回以上、自責3以下)を記録するなど、波に乗りつつある。そんな右腕は大のポケモン好き。同郷の先輩・近本光司外野手(29)が「レジギガス」と呼ばれている中で、自らチーム内の〝最強ポケモン〟に名乗りを上げている。「ディアルガ村上」を自称する背番号41の意外な素顔を追った。

敵地のマウンドで村上が気持ちを切らさず、粘り抜いた。4回までは毎回走者を背負うなど、苦しい立ち上がり。2回には3四死球で一死満塁のピンチを背負うと、林の犠飛で先制点を奪われた。だが、その後は安定感を見せ、3回以降は5イニング連続で無失点投球。さらに猛虎打線も難敵の相手先発・ジャクソンを6回に攻略し、森下、大山の適時打などでひっくり返すと一挙4点の援護をもらった。

8回に村上は一死二、三塁から代打・宮崎の適時打を浴びて降板。それでもバトンを引き継いだ石井、桐敷のリレーで逃げ切り、後半戦2つ目の白星をつかんだ。試合後は「野手の皆さんが逆転してくれたし、リリーフの方々にも助けられた。(中盤以降は)真っすぐで三振を取れたのがよかったし、これからも直球を磨きながらやっていきたい」と汗を拭った。

夏場に入って尻上がりに調子を上げつつある村上には〝癒やし〟の材料がある。言わずと知れたロールプレーイングゲームの「ポケモン」だ。練習後にも自ら話題に挙げるほどにハマっている。

一方でチーム内のポケモン好きといえば、同じ淡路島出身の近本。シーズン半ばからグングン調子を上げることから、特性「スロースタート」を持つ伝説ポケモン「レジギガス」の異名も授かっている。

そこで村上は〝レジギガス近本〟になぞらえて「僕はディアルガっすね。神になりたい? そうっすね」と笑いながら鼻高々に宣言。自身が小学生時代にプレーしたというニンテンドーDSのゲーム「ポケットモンスター ダイヤモンド」に登場する「はがね×ドラゴンタイプ」の伝説ポケモン「ディアルガ」をチョイスし、胸を張った。

ディアルガの特性は「プレッシャー」(相手の技ポイントを多く減らす)。それだけに右腕の特徴と重なるところがあるもののゲーム内では「神様」と呼ばれ、あがめられていることから自己評価は少々高めのような気がしないでもない。

村上の「ディアルガ宣言」はチーム内にも〝波紋〟を広げているようだ。同学年右腕・才木浩人投手(25)はせせら笑いとともに「えぇっ、何で⁉ あいつはヒコザルっす。(進化後の)ゴウカザルもダメっす」。ディアルガには似ても似つかない、ゲームの初めに選ぶ〝御三家のポケモン〟を挙げた。ヒコザルは特性「もうか」(体力が1/3になると、ほのおタイプの技の威力が1・5倍になる)とされており、イニングを重ねるごとにギアを引き上げていく傾向のある村上にはピッタリかもしれない。

昨季は10勝6敗、防御率1・75でMVP&新人王をダブル受賞し〝虎の村神様〟ともあがめられた右腕。その実績をさらに進化させれば、後半戦は〝自称ディアルガ〟ではなく、伝説級の活躍も十分期待できそうだ。

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