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溝口紀子氏 五輪の柔道不可解判定に「日本は講道館ルールと国際ルールの2つある」

東スポWEB 2024年8月3日 16時57分

バルセロナ五輪女子柔道銀メダリストでスポーツ社会学者の溝口紀子氏が3日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演し、不可解判定が多発するパリ五輪について解説した。

不可解判定の要因の1つが日本人にとっては納得のいかないルール論争。溝口氏は「日本は国内ルールという講道館ルールと国際ルールの2つある。日本だけなんですよね。ある意味お家芸だからこそ矛盾もはらんでいる。審判員も技の評価も『技ありなの?』とか。日本人が見てるのは、おそらく国内ルールに慣れている」と述べた。「もっと見てほしいんですよ。4年に1度しか見ないじゃないですか。その間に実はルールってアップデートしているんですよ。皆さん4年前の古いルールで見ちゃうと…」と認識に差が出てしまうことを指摘した。

また柔道男子60キロ級の準々決勝で、永山竜樹が対戦相手のガルリゴスから絞め技を掛けられ、「待て」がかかったにも関わらず、その後6秒も絞められ続け失神し、1本負けしたことにも言及。

溝口氏は3つのポイントを挙げる。①「待て」が掛かる前から絞めの効果はあった②故意ではなく「待て」が聞こえていなかった③腕もパンパンになっていてすぐには外せない状況であったという。「『待て』と言って落ちてた時点で一本と取られるのは、国内でも取られる可能性は十分にある」と解説した。

日本のコーチ陣の猛抗議については「コーチ陣も(一本負けと)分かっているはずです。日本が何も文句を言わなかったらちょっと甘くしてくれると思う。日本選手団からプレッシャーがあったってなると審判団も、日本選手には気をつけなきゃいけないなという意味で」と抗議したと推察。審判団に対しては「審判も国の代表として出てるわけですから。そういう所をはっきりやらなきいけないし。説明不足ですよね」と指摘した。

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