パリ五輪の柔道混合団体決勝（３日＝日本時間４日）で殊勲の星を挙げたのが、２番手で登場した高山莉加（２９＝三井住友海上）だ。
男子９０キロ級で村尾三四郎が勝利し、１―０で迎えた女子７０キロ超級。高山は女子７８キロ超級銅メダルで世界ランキング１位のロマヌ・ディコと対戦した。本来は女子７８キロ超級の素根輝が出場するところだが、２日の準々決勝で左ヒザを負傷。敗者復活戦を棄権し、団体戦への出場がかなわなかった。
代役を務めた高山は、身長で１１センチ高いディコに序盤から大苦戦。１分を待たずして２つの指導を受けた。それでも上から押さえつけられたところで、起死回生の大内刈りが決まり技ありを奪取。そのまま逃げ切り、優勢勝ちを収めた。
ＳＮＳ上は番狂わせに大歓喜だ。「大金星！」「高山選手すごすぎる」「攻めていく勇気ほんとにパワーもらえた」「かっこよかった」と賛辞の声が殺到した。