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パリ五輪は〝公約違反〟か ミシュランの星持ちシェフの料理はメニュー全体のわずか1%

東スポWEB 2024年8月4日 8時2分

現在開催中のパリ五輪で選手村の食事に大ブーイングだ。美食の町として知られる世界的大都市での開催とあって多くの選手が楽しみにしていた食事が〝公約違反〟と指摘されている。

体操女子団体金メダルを獲得した米国のスター、シモーネ・バイルズは選手村の食事について「本格的なフランス料理ではない」とし、同僚のヘズリー・リベラも「食堂で食べているものは、あまりおいしくない」と不満を表明。ホッケー男子のドイツ代表クリストファー・ルールは「控えめに言っても食べ物はひどい」と苦言を呈した。

選手村にある食堂は約3300席あり、1日に約6万食を提供している。メニューは約550種類で、そのうち60%がベジタリアン向けという。食事は配膳式のため出てくるまでに時間がかかり、食料ロスを意識してるため、提供される量も少ないという。さらに肉料理が不足しているとあってアスリートたちは不満を募らせているが、さらにショッキングな事実が判明した。

米メディア「デーリー・ビースト」は「五輪に立候補した際、開催地パリは象徴的な景観、トップレベルのスポーツ、そしてミシュランの星を獲得したシェフが調理するおいしい料理を世界に約束していた」と指摘した上で「フランス料理界の巨匠によって、実際に作られるメニューは6万食のうち、わずか600食だけ。全体の1%。そうではない場合の可能性は99%だ」と指摘した。

かねて五輪開催に向けて選手村の「目玉」とされ、期待されていた星持ちシェフによる料理だったが、口にできるのはわずかな選手たちだけ。〝公約違反〟と言われても仕方ないようだ。

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