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【柔道】〝疑惑のルーレット〟にIOCは加担したのか 関係者証言「過去に八百長もあったと…」

東スポWEB 2024年8月4日 14時55分

世界に衝撃を与えた〝疑惑のルーレット〟はなぜ起きてしまったのか。

パリ五輪の柔道混合団体決勝(3日=日本時間4日)で日本は開催国フランスに3―4の大逆転負けを喫して銀メダルに終わった。頂上決戦で注目を集めたのが、3―3から行われる代表戦の階級を決める際に行われたデジタルルーレットによる抽選。今大会の100キロ超級金メダリストでフランスの国民的英雄テディ・リネールが出場する90キロ超級に決まり、フランスに最も有利な結果となったことで「やらせ」「八百長だ」などと世界中から大きな批判を浴びている。

こうした事態を受けて、フランスの放送局「RMC」はフランス柔道連盟のステファン・ノミス会長の見解を報道。「ルーレットのボタンを押すのは我々ではない。国際柔道連盟(IJF)がやっている。不正がないように国際オリンピック連盟(IOC)が管理している」などといっさい不正がないことを強調し、批判の火消しに走っている。

では、本当に抽選で不当な操作はなかったのか。国際大会の運営にも携わった経験があるスポーツ団体関係者はこう指摘する。「大きな国際大会での抽選は公平、公正に行われるように、そしてそれが伝わるように、どんな競技でも注意が払われている」と前置きした上で、こう続ける。

「ただ、過去には世界中が注目する大会で抽選に〝八百長〟もあったと聞いたことがある。明らかに不自然な抽選結果で、今でも(不正が)間違いなくあったと言われている事例がある」と証言する。そして今回のケースについても「勝敗自体で不正をするわけではないので、盛り上げるために何らかの意図が加わった可能性は否定できない」と指摘した。

日本の金メダル奪回を妨げた〝疑惑のルーレット〟はまだまだ波紋を広げそうだ。

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