パリ五輪のボクシング女子66キロ級準々決勝が3日に行われ、性別検査で失格となったイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が、ハモリ・アンナルツァ(ハンガリー)に快勝してメダルが確定した。
ヘリフは性別適格性検査に合格しなかったため、女子ボクサーとしての出場に関して昨年の世界選手権で失格となった経緯がある。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)はパリ五輪への出場を認め、波紋を呼んでいた。
そうした中で7月31日の初戦を勝利し、準々決勝でも完勝。準決勝に進出してメダル獲得が確定した。
ケリフの出場が世界的な関心事となる中で、フランスの放送局「BFM」は父オマール氏の主張を報じた。
オマール氏は「私の子供は女の子だ。女の子として育てられた。強い女の子だ。私は彼女を勤勉で勇敢になるように育てた。彼女には仕事とトレーニングに対する強い意志がある」と女性であることを主張した。
そして「彼女は幼い頃からスポーツに熱中していた。ランニングでもサッカーでも、他のすべてのスポーツで彼女は常にトップに立っていたんだ。」と強さを見せている理由は運動神経の良さにあると強調した。
そして、初戦で激突してすぐに棄権したアンジェラ・ヘリフ(イタリア)を批判。「彼女が対戦したイタリアの対戦相手は私の娘を倒すことができなかった。私の娘の方が強く、彼女はより弱かっただけだ」とバッサリ斬り捨てた。
ヘリフのメダル獲得は、類まれな運動神経によるものなのか、それとも女性にはない能力があるのか…。