女子プロレス「スターダム」の〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥(27)が、反則ざんまいのラフファイトで大暴れした。
老舗ユニット「クイーンズ・クエスト(QQ)」を1人で背負っていたが、7月28日札幌大会で極悪軍団「大江戸隊」改め「H.A.T.E.(ヘイト)」に電撃加入。4日のアクトシティ浜松大会ではヘイトの刀羅ナツコ、琉悪夏と組み、QQで行動をともにしたAZM、天咲光由、4月に大江戸隊を追放されたスターライト・キッド組と激突した。
ヘイト入り初戦で元QQメンバーと対戦した上谷は、AZMと向き合うと舌を出して挑発。その後、すぐにコーナーに戻り試合権を放棄すると、不敵な笑みを浮かべながらリングを見つめていた。
5分過ぎ、満を持してリングに登場すると、天咲の髪を引っ張る悪党ぶりを発揮。さらに首を絞め上げ完全KOを狙った。その後、AZMと再び対峙すると、突然相手の口をふさぎだす。極悪軍団に染まりきったかと思いきや、今度はAZMの手をつかみ握手を交わす。
かつての先輩を意味深に見つめたが、次の瞬間にはローリングソバットで蹴り飛ばし、顔面を何度も踏みつけ高笑いだ。最後に天咲を捕らえると、首をかっ切るポーズを決めてから得意のスタークラッシャーで完璧な3カウントを奪った。
試合後は天咲を蹴り飛ばし、にらみつけてくるAZMにあっかんべー。バックステージに現れた上谷は「これがフェネクスクイーンだ! みんな見てたか? 元QQメンバー、永遠にさようなら」と不適に笑い控室へ消えた。
一方のAZMは、上谷の変貌ぶりにあきれた様子。「悪くなった上谷と初めて戦った。本当はやりたくてやってるんじゃないかとか思ったけど…アイツはクソだよ。もうお前とは絶交。徹底的にお前を潰してやる」と宣戦布告した。