巨人の〝円熟エース〟菅野智之投手(34)が2年ぶりとなる10勝到達にも満足しなかった。
4日のヤクルト戦(東京ドーム)で菅野は7回89球5安打1失点の好投。初回に大城卓の先制2点適時二塁打、8回に岡本和の犠飛、坂本の適時打が飛び出し、4―1でリーグトップタイの10勝目をマークした。
昨季はわずか4勝に終わった右腕は、「通過点も通過点です。『最低15勝』と、杉内(投手チーフコーチ)さんからも内海(投手コーチ)さんからもキャンプの時からずっと言われてましたし」とあくまで先を見据えた。
前回登板で3年ぶりの完封勝利をマークするなど、好投を続けている菅野は「(15勝は)できると思ってるし、思ってここまでやってきた。そこは揺るがないです」と前を向いた。
この日で規定投球回にも到達した。「さすがにね、(規定)投球回は投げないとカッコつかない。最低でも150イニング投げたいなと思っている」と笑った右腕がこのまま勝ち星を挙げ続ければ、チームの4年ぶりVもグッと近づきそうだ。