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【新日本・G1】内藤哲也 逆襲Vへ自信回復…新世代には「ノー・トランキーロ、焦った方がいいぜ」

東スポWEB 2024年8月5日 5時30分

新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(42)が、新世代に対する悲壮な決意を明かした。連覇を狙う真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロックでは前半戦に不振を極めたが、6戦を終えて3勝3敗の五分に。逆襲ののろしを上げる中、満身創痍がささやかれる自身の〝現在地〟は――。

3日の公式戦(大阪)で内藤は、STRONG無差別級王者ゲイブ・キッド(27)との王者対決を新技コリエンド式首固めで制して3勝目。星取りを五分に戻したが、もちろんここまでの戦いぶりに満足はしていない。

「前年度優勝者、IWGP世界王者として挑んだG1なわけで、この戦績は非常にふがいないですね。ただ、どの選手も内藤戦は目の色を変えてくることでしょうし、俺自身は15回目のG1を楽しんでますよ」と振り返る。

開幕直後は精彩を欠き黒星が先行した。2度の手術を経験した右ヒザに加え左ヒザも負傷続き。昨年末には右目上斜筋麻痺の3度目の手術を行っていることから、コンディション面を不安視する声も上がっている。

これに内藤は「手術は魔法ではないので、元通りに戻ることはまずあり得ない。じゃあ100%のヒザか、100%の目かって言ったらそんなことはないですよ、もちろん。でも、十分戦えると思ってリングに立っているので、あとはお客さまが勝手に判断すればいいんじゃないですか?」と返答する。

ただし「もともとシリーズが続くほど調子が上がってくるタイプだと自分では思っているので。試合を重ねるごとにコンディションも上がってくるというか。今年のG1はまさにそんな感じですね」と復調ムードに手応えを感じ取っている様子だ。

2015年大会では天山広吉に「もう終わってる」と制御不能節を炸裂させた内藤だが、今大会ではゲイブから「お前の時代は終わった。休めるように足を折ってやろうかな」と挑発を受ける立場となった。

時の流れの早さを感じつつも「もちろん新しい選手が出てこなきゃいけないし、新しい時代がつくられなきゃいけないんですけど、それは与えられるものじゃなく自分でつかみ取るもの。ゲイブに限らず、そこまで言うなら早く俺を追いやってみろよ」とニヤリと笑った。

その上で「そんな選手が出てくるのを楽しみにしてますよ。ただ時間には限りがあるわけで、俺がレスラーとして立っていられる時間にも限りがある。そこは新世代と言われる選手たちにノー・トランキーロ、焦った方がいいぜと言いたいですね」と挑発的な言葉を返した。

出場選手が一気に若返った今年のG1はまさに時代の分かれ目。それでも長らく君臨し続けてきた頂点の座は簡単には譲れない。最後に笑うのは逆転の内藤哲也か、それとも――。

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