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【巨人】阪神との遺恨を防いだ大城卓三の〝頑健ボディー〟 死球受け「全然、平気っす」

東スポWEB 2024年8月5日 5時38分

巨人は4日のヤクルト戦(東京ドーム)を4―1で振り切り、連勝でカード勝ち越しを決めた。先発した〝円熟のエース〟菅野が7回1失点の好投で2年ぶりの10勝をマークしたが、大城卓三捕手(31)の打棒も再び爆発。この不動の5番打者が持つ規格外の頑健ぶりが、実は伝統球団同士の間に生じた遺恨の悪化を防いでいた。

4連敗後の連勝劇に、試合後の阿部監督が「本当にチームがすごく楽になったタイムリーだったと思います」とたたえたのが大城卓のバットだった。初回二死一、二塁で中堅フェンス直撃の先制2点適時二塁打を放ち、8回にも中前打。前日の猛打賞に続いて2戦連続のマルチ安打とし、指揮官は「外せない5番ですよね」とうなずいた。

その大城卓は敵地で3連敗を喫した阪神戦(甲子園)で散々な目に遭っていた。7月30日の第1戦では自打球を右ヒザ付近に当てて途中交代。スタメン復帰した今月1日の3戦目は虎の左腕・岩貞が投じた149キロ直球が右脇腹に直撃…。そのまま代走を送られ、またもや交代となっていた。

当時、体付近への投球には普段以上に緊張が走っていた。第2戦(7月31日)で巨人3番手の平内が森下の顔面付近に2球連続で直球を投げ込み、続くスライダーで見逃しのストライクを取った直後、笑ったかのような表情を見せたことで虎将が憤慨。岡田監督は「情けないのう、巨人もな。情けないと思ったわ、俺は。あの2―0からスライダーでストライク取って、なんか笑うてる姿見たら。情けないねえ。伝統の一戦にならんよ」とやり、一気にヒートアップした。

もちろん死球を受けた大城卓も無傷ではなかった。検査で骨に異常は見つからなかったが、脇腹は内出血で青く腫れ上がっていた。ところが、当の大城卓は「全然、平気っす」とケロリ。自打球で同じく内出血している右ヒザ付近にも痛みは全く感じないという。

これに巨人関係者は「大城卓に骨折がなく、さらに痛みに強くて本当に良かった。万が一、骨折をして長期離脱となっていたら、阪神側と遺恨が生まれる可能性もあった」と〝ノーダメージ〟に胸をなで下ろした。

両チームとも狙ったわけではないだろうが、今回に関しては大城卓の〝鈍感力〟に感謝するしかなさそうだ。

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