ノアの拳王（３９）が、シングルのリーグ戦「Ｎ－１ ＶＩＣＴＯＲＹ」開幕とともにやっかいな怪気炎を上げた。
Ｂブロック初戦（４日、横浜武道館）で征矢学（３９）と対戦すると、ハイキックからのＰＦＳ（ダイビングフットスタンプ）で沈め、白星発進に成功。試合後は自身が所属するユニット「オール・レべリオン」を率いるＧＨＣヘビー級王者・清宮海斗（２８）を名指しし「頭がカスカスだ」などと痛烈批判した。
前日会見では「（新日本プロレスのＧ１クライマックスに出場した）去年は一選手として、プロレス界トップとの差を痛感した」と口走った清宮に激怒したばかりで、２日連続で厳しい言葉を並べた。
５月のユニット結成以降、後方支援に徹してきた拳王は、なぜ方針を変えたのか。その理由を「３か月、アイツがどういうふうに持っていくのか見ていたんだ。そうしたら全然、自分の意思が見えなかった…。それで『このままじゃ新しい軍団をつくった意味がない』と感じたんだ」と説明。さらに「ここまでで何も生まれなかった。だから俺がリーダーになればいいってことだよね。なんなら乗っ取ってやろうかって」と物騒なことを口走った。
また、自らユニットの〝火種〟となって臨むリーグ戦については「丸藤正道も杉浦貴も出ていないので『これからのノアのイニシアチブを握るのは誰なのか』を決める戦いだと思う。王者にダメ出ししているのも、俺が大黒柱にならないといけないっていう気だからだよ」と力説した。
目指すのは、会場により多くの観客を集めることだ。「日本の気温以上に熱い戦いを見せていきたいよね。そのためには清宮のバカを治すしかない！」。面倒くささを取り戻した拳王が、今年もＮー１を熱くする。