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【甲子園】大谷翔平から本塁打放った「田端ブラザーズ」 母校・大阪桐蔭を外して挙げる〝V本命校〟

東スポWEB 2024年8月5日 11時13分

第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕=甲子園)の組み合わせ抽選会が4日に大阪市内で行われ、初戦のカードが決まった。強豪校がズラリと並ぶ中、大阪桐蔭OBで甲子園で大谷翔平投手(30=ドジャース)から本塁打を放ったユーチューバー「田端ブラザーズ」の田端良基氏(30)がV候補を分析。そこには〝横綱〟大阪桐蔭、センバツVの健大高崎(群馬)の名前はない。伝説のスラッガーが予想する深紅の優勝旗の行方は…。

群雄割拠の今大会、田端氏が優勝候補の本命に挙げたのは、東海大相模(神奈川)だ。最速149キロ、198センチの長身左腕・藤田琉生(3年)を擁し、県大会決勝で横浜に逆転勝利して5年ぶりの夏出場を決めた。春大会では結果を出せなかったが「立て直して後半に強くなって、夏向きのチームになった。夏は個人よりチームの一体感が大事。成長度がすごいです」と高評価している。練習に顔を出すなどチームとの交流もあり「どうやったら勝てますか?」などと積極的に聞いてくる選手もいるという。

対抗に推すのは3季連続の神村学園(鹿児島)。エース左腕の今村拓未(3年)が決勝で樟南を完封するなど、県大会通して圧倒的な強さを見せつけた。主砲の正林輝大(3年)ら昨夏からの経験者が10人残り「投打の軸がしっかりして、予選の勝ち方が一番いい。東海大相模の初めての選手に対し、経験者が多いのが強み」と分析した。

関西勢では強打の京都国際に注目し「昨秋は全然点が取れなかったのに、明らかにチームが化けた。打撃がセンバツで成長した。近畿大会を制した勢いで京都大会を勝ち抜き、投打ともに近畿ナンバーワン。普通に地力がある」と絶賛。センバツの雪辱に期待を寄せた。

激戦区の愛知を制した中京大中京も投手力はトップクラス。183センチの左腕エース・中井遙次郎(3年)は最速149キロとスライダーを武器とし、2年生右腕の田中太久哉、宮内渉吾と速球派ぞろいで「単純に投手がエグい。左腕で言えば東海大相模の藤田君と中井君がトップの評価。まともに投げたら打てない」とみている。

東北勢ではセンバツ8強の青森山田も実力上位。最速152キロ右腕の関浩一郎、桜田朔の二枚看板と、打線も左の主砲・原田純希(いずれも3年)、2年生スラッガーの佐藤隆樹と強力。「原田君はヤバい。本塁打を打てる能力は1位。県大会で左対策をやってきているし、今大会も左の好投手が多いので強いと思う」。ただ「関君は覚醒しているが、桜田君がどうか…」と桜田の状態をカギとした。

地区大会の戦いぶりからチーム力を分析し、有力5校を挙げた田端氏だが、そこに「西の横綱」と呼ばれる母校・大阪桐蔭、センバツVの健大高崎の名前はない。特に大阪桐蔭は平嶋桂知(3年)、中野大虎(2年)、森陽樹(2年)と〝150キロトリオ〟を擁し、森は府大会決勝で東海大仰星に15奪三振の圧巻投球だったが…。

田端氏は宿敵・履正社に12―2のコールド勝ちした準決勝をポイントに挙げた。「最強の勝ち方だった。でも桐蔭って〝履正社病〟みたいなのがあるんです。負けられない思いが強すぎて、いい勝ち方をしたら〝ふわっ〟となって次の試合が怖くなる。だから決勝が3―1と危ない試合だった。あそこが弱さと思う」と明かし「確かに投手は崩れなくても打線は欠点がある。ラマルも調子悪くて(スタメンを)外れているし、自信を持ってV候補にはできない」と続けた。

また、健大高崎については左腕エース・佐藤龍月(2年)が左ヒジ故障でメンバーを外れ「センバツの時から伸び悩みを心配していた。チームも県大会の追いつめられ方を見ていると、成長を感じなかった。終盤に追いつかれるようなチームは評価を下げたい」と〝大物外し〟の理由を明かした。

☆たばた・よしき 1994年6月27日生まれ、和歌山市出身。大阪桐蔭で4番を務め、3年時の2012年に藤浪晋太郎(メッツ3A)、森友哉(オリックス)らと春夏連覇を達成。花巻東・大谷翔平(ドジャース)から甲子園で本塁打を放った唯一の打者。卒業後は亜細亜大学に進学するも3日で中退。日本ウェルネスポーツ専門学校(北九州)野球部にも所属した。人脈を生かしてオーダーメードスーツの仕事を始め、20年にユーチューブチャンネル「田端ブラザーズ」を開設。大阪桐蔭の〝裏ネタ〟などを楽しく発信し、登録者数4万人を超えている。

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