パリ五輪のバスケットボール女子で、３日に日本が１次リーグ突破をかけた大一番ベルギー戦に臨んだが、５８―８５と惨敗。３連敗で１次リーグ敗退が決まったが、その直後に行われた中継局の日本テレビによる〝一幕〟が物議を醸している。
日本は２連敗と崖っぷちの中でベルギー戦を迎え、３連敗で敗退した男子代表のぶんまでバスケットボールファンの期待を背負って出陣した。しかし、終始ベルギーにリードを許す苦しい展開でなすすべなく敗れ、終戦が決まった。
その後に中継はスタジオに切り替わり、この試合で解説を務めた元日本代表の渡嘉敷来夢（３３）が登場。するとアナウンサーが、惨敗で１次リーグ敗退決定の直後にもかかわらず「ＭＶＰを選ぶとしたら誰ですか？」と〝まさか〟の質問をぶつける。普段は丁寧な受け答えに定評がある渡嘉敷も、これにはさすがに「いや～分からないですね…」と困惑の表情を浮かべた。
一般的には勝利に最も貢献した選手である「ＭＶＰ」を惨敗直後に聞くというスポーツ取材では考えられない質問に、ファンからは疑問視する声が続出。ＳＮＳでは「負けて『ＭＶＰは？』とか、もう考えること止めたとしか考えられない」「こんなにも、こんなにも悔しい負け方をした日本代表に…そして色々あって代表選外になった渡嘉敷さんに対して『このゲームのＭＶＰは？』とか信じられない発言だ…」「一次リーグ敗退も決定なのにＫＹすぎる質問をぶつけていて笑ってしまった」「なんちゅー質問してんのよ。渡嘉敷さんあげられないってその通りだわ」などと呆れる意見が相次いでいる。
また「日テレはちゃんとバスケを勉強してくれ、と思うが連中、巨人戦しか興味ないからなぁ」とバスケットボール中継には向いていないとの指摘も出ている。
スポーツには精通していないアナウンサーだったのかもしれないとはいえ、場面に即した対応が求められる状況ではあったようだ。