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【ゴルフ】松山英樹が珍しい歓喜爆発の背景 アマ時代に培われた「ナショナルチーム」意識

東スポWEB 2024年8月5日 12時59分

パリ五輪のゴルフ男子で銅メダルを獲得した松山英樹(32=LEXUS)の喜びようが、レアな姿だと話題を呼んでいる。大きな国旗を胸に右手を突き上げ、歓喜を爆発。滅多に見られない一面をのぞかせた。

東京五輪でプレーオフの末に銅メダルを逃した悔しさを晴らしたのもさることながら、エモーション全開の背景には、アマ時代に日の丸を背負った経験からくる「チーム・ジャパン」意識があると考えられる。

プロに弟子入り、もしくはコースに就職などたたき上げと、アマチュア選手を経て転向する両タイプがみられるプロゴルファー。松山も該当する後者の場合、優秀アマ選手は日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームに選ばれ、国際大会に派遣される。

松山は2008年、高知・明徳義塾高2年でナショナルチーム入りを果たす。プロ転向前年の12年までほとんどの年でメンバー入り。日本人アマ初のマスターズ出場権を獲得したのも、東北福祉大1年時の10年に日本代表として出場したアジアマチュア選手権で優勝したからだった。

一方で、五輪と同じくJOC(日本オリンピック委員会)から派遣される試合としては、10年のアジア大会(中国・広州)に参加している。五輪と同じ総合競技大会で日本選手団の一員として戦う。アジア大会でのゴルフ実施歴は五輪より古い。この広州アジア大会で松山は、個人14位タイ、団体16位とメダルを獲得できず。無念の思いをしていたのかもしれない。

パリ五輪で松山のメダルに涙した丸山茂樹監督は、1990年の北京アジア大会で個人金メダルに輝いている。アマ時代に培われ、PGAツアーでは味わえない「ナショナルチーム」意識。「チーム・ジャパン」の看板を掲げてプレーしたプロセスが、珍しい喜び姿につながったのだろう。

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