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【全日本】青柳優馬 3冠王座奪還へ陰湿全開「遠回しに僕が黒幕だったのかなって…」

東スポWEB 2024年8月5日 17時21分

全日本プロレス17日の東京・アリーナ立川立飛大会で3冠ヘビー級王者の安齊勇馬(25)に挑戦する青柳優馬(28)が、王座奪還に向け陰湿さを全開にした。

昨年11月の札幌大会で中嶋勝彦に敗れて王座から陥落して以来の3冠戦となる。約9か月にわたりベルトから距離を取っていた理由を「中嶋勝彦に負けてベルトを落とした後、一時期はすごく盛り上がっているように見えたんですが、中から見ても外から見てもあまりにもひどい状況が続いて…。僕も叩く側に回っていたんですけど、よくよく考えたら自分の責任だなっていう思いがあった。遠回しに僕が黒幕だったのかなって思ったので、3冠戦線に絡まないようにしていたんです」と明かす。

その間、ベルトは安齊が3月に奪取。ここまでV5を重ね、新世代の象徴となった。これを優馬は「希望が具現化して全日本プロレスのあらゆる会場が満員になってきたり…。安齊勇馬のおかげで今の全日本プロレスがあるなって思っているので」と評価する。

その上で「若手の活躍が目覚ましくて僕なんかが頑張る必要ないんじゃないかという雰囲気を感じるんです。ただ、僕なんかを応援してくれる人たちもいるので、その人たちのために勝ちたいです」と意気込んだ。

新弟子時代にプロレスの〝いろは〟を叩き込んだ安齊からは「腕立ての1回から受け身とか全部を教わったのは青柳さんなので。そういう意味で認められたい、超えたいっていう思いがあります」と敬意を込めた言葉を送られた。

だが王道マットきってのひねくれ者は「それがその時の僕の仕事だっただけなので、僕に育てたとか師匠だという意識はないです。デビューするまでの最低限を教えるのが仕事でそれを実行しただけなので。『師弟関係』とか『認める』とか言ってほしくない」とバッサリだ。

さらに「大体、そんなさわやかなツラをしている人間がそんなことを思っているはずがないですよ。みんな、このさわやかな顔にだまされているんです。僕のことなんて通過点くらいにしか思っていないでしょう。17日は安齊勇馬の化けの皮をはぎにいきますんで」と独断と偏見を並べた。

こうなると陰湿が止まらない。続けて「8月17日って、いわば興行戦争で、他の団体も関東圏内でやるわけじゃないですか」と切り出す。同日は新日本プロレスの両国国技館大会に、ノアの東京たま未来メッセ大会など首都圏での興行が多く行われる。

そこで「プロレス連盟とかあるんだったら、大会とかかぶらないように何とかしてほしいなっていうのがあるんですよ。3冠王者になったら、そういうところにも口を出していきたいです」と表明。ただし「後から聞いた話だと、全日本プロレスが後にスケジュールを入れたそうなんで、ケンカ売っているようなもんなんですけどね」と団体側の責任を追及することも忘れなかった。

王座奪還後の青写真はまだまだある。「あとはもし王者になったら、絶対に宮城県内で斉藤ブラザーズの挑戦は受けないです」ときっぱり。3日の仙台大会で安齊が斉藤レイを迎え撃ったV4戦を裏から見て、改めて斉藤ブラザーズの地元人気に脅威を感じたようだ。

「あの空気…。僕は無理なので。『絶対に宮城県内で斉藤ブラザーズの挑戦は受けない』っていうことを公約に、3冠ロードを歩んでいきたいです」と約束した。

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