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柔道で相次ぐ〝疑惑〟で五輪種目を目指さない剣道に脚光「下品なショーになることを懸念して…」

東スポWEB 2024年8月5日 20時15分

パリ五輪の柔道で〝疑惑〟が続出して混乱を招いている事態を受けて、同じ日本伝統の武道である「剣道」が脚光を浴びている。

今大会の柔道は各階級で〝疑惑の判定〟が続出して世界中で波紋を呼んでいる。最後の混合団体決勝(3日=日本時間4日)では、阿部一二三の試合などで不可解な判定が相次ぎ、3―3からの代表戦では、出場者の階級を決める際にフランスが最も望むテディ・リネールの90キロ超級が指名されるという茶番劇。これが〝疑惑のルーレット〟として、大論争を巻き起こしている。

本来の柔道が「JUDO」へと変貌した現状に、日本を中心に憂慮の声が上がる中で、対照的にスポーツとして五輪種目を頑なに目指そうとしない剣道が注目を集めている。

今回の柔道をめぐる混乱を受けて、小説家の山口恵以子氏は自身のX(旧ツイッター)で「日本剣道連盟は、頑なにオリンピック競技になる事を拒否している。それは正解だと、オリンピック柔道を見るたびに感じる。オリンピック競技になった途端、柔道がそうであったように、剣道は武道から、点取りスポーツ競技に変質するだろう。それは、剣道の劣化でしかない。剣道は武道を守ってくれ!!」と強く訴えて、剣道が五輪種目とならない方針を支持している。

SNS上でも剣道と柔道の経験者を中心にして議論を呼んでおり「五輪種目化したら本来の〝道〟という考え方や精神は破壊されるに決まってる。剣道を五輪種目化しない日本剣道界は賢い」「剣道が五輪に対してNOを言い続けているのは、今回の柔道(JUDO)みたいに下品なショーになることを懸念してなんだろうな」「なぜ、開始前後に『礼』をするのか 選手もコーチ陣も分かっていないような人たち 相手を敬う気持ちの無い選手・観客 不正し放題のルーレット こんなの武道じゃない」などと剣道が柔道の〝二の舞〟とならないことを願う意見が続出している。

本来の武道からはかけ離れる一方の「JUDO」。このままでは「柔道」が死語になる日も近いかもしれない。

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