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【体操】偉業3冠の岡慎之助 おちゃめな性格に加え…女性誌も注目するユニークな〝魅力〟

東スポWEB 2024年8月6日 6時35分

パリ五輪体操男子種目別鉄棒(5日)の決勝で岡慎之助(20=徳洲会)が優勝し、個人総合、団体総合との3冠を達成した。3冠は1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男以来52年ぶり。この日は種目別の平行棒でも3位に入り、計4つのメダルを獲得。大舞台で才能を開花させた岡は、体操界のニューヒーローとしてさらなる活躍が期待されるが、そのビジュアルにも注目が集まっている。

鉄棒はまさかの金メダルだった。14・533点で自身の演技を終え、後続の結果を待った。すると杉野正尭(徳洲会)らが落下するなどミスを連発。終わってみれば、岡がトップだった。「まさか鉄棒で取れるとは思っていなかった。なんか喜びづらいというか、杉野選手に金を取ってほしい思いがあったので、喜んでいいかわからない気持ちだった」と複雑な心境を明かした。

ただ「自分の演技を淡々とやるだけだった。何が起こるかわからないので、ミスなくやり切れたのはよかった」と勝因にも触れ、体操界の歴史に残る活躍には「記憶に残る大会になったなと思う。自分を目標としてくれる、体操をやってくれる子たちがいるといいなと思う」。体操界の〝レジェンド〟の名前が出てくる偉業にも「あんまり知らなくて…。でも、新しい歴史を刻んだのかなと思う」と控えめに喜んだ。

体操界のニューヒーローは競技を離れれば、おちゃめな一面も持つ。岡山県生まれの岡は、中学卒業後から現所属先で社会人の選手たちと活動。星槎国際横浜高時代は、鎌倉市の寮から学校のある横浜市に通っていたが、当時を知る関係者は「最初は電車を乗り間違えたりして『まだ来ないぞ!』みたいなことがあった」と振り返る。

身長はチーム最小の155センチ。同関係者は「高校に入学した時は身長が138センチしかなかった。なので当時の先生は高校の制服を着られないので、仕方なく中学時代の制服を着せていたと言っていた」と笑う。小柄な部類ではあるものの、愛嬌のよさとかわいらしいルックスが特徴。女性ファンが急増する可能性を秘めている。

女性誌の関係者は「バレーボール男子の高橋藍選手(サントリー)みたいなアイドル的人気というよりは、有名人だと鈴木福さんのような、誰にでもかわいがられて愛されるようなアスリートになるのでは。『みんなの息子、みんなの孫みたいな』感じでね」と指摘。今大会はチーム最年少の20歳で出場しており、4年後に向けての成長過程も女性ファンの心を引きつける要素になるという。

女性ファンをとりこにしているバレーボール男子勢とは、また違った需要を掘り起こす可能性を秘めているわけ。パリ五輪後は、さまざまな形でテレビ出演など露出が増えるのは確実な中、どんな形でブレークしていくのだろうか。

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