ドジャースと大谷翔平投手（３０）にとって大朗報だ。フレディ・フリーマン内野手（３４）が５日（日本時間６日）にチームに合流し本拠地フィリーズ戦で「３番・一塁」で先発に名を連ねた。試合前に会見し、涙を浮かべながら三男マキシマスくん（３）の病状などについて語った。
「マックスは回復に向かっている。土曜日（３日）に集中治療室を出て自宅に帰ってきて、昨日からフィジカルセラピーを開始した。人工呼吸器をつけ、身動きひとつできなくなった息子が動き出す瞬間を見逃すまいと、ひたすら祈りながら過ごし、野球のことは考えられなかった」と報告。
続けて「（妻の）チェルシーと自分にとって本当に長い１週間だった…。誰一人通るべき道ではない。ましてや３歳児…。何度、彼の代わりになってあげたいと言ったことか」と心境を明かした。
フリーマンはマキシマスくんが感染症で入院したため、７月２６日（同２７日）の敵地アストロズ戦の試合前にチームを離脱。その後、「ギラン・バレー症候群」を発症したことが明らかになった。人工呼吸器が外せる可能性が見えた７月３０日（同３１日）から再び素振りを開始した。
この日、大谷をはじめとするドジャースナインは前面に「＃ＭＡＸＳＴＲＯＮＧ」、背中に「ＦＲＥＥＭＡＮ ７」とプリントされたドジャーブルーのＴシャツを着て練習。球団公式Ｘ（旧ツイッター）は「マックス、早く良くなりますように！ みんな応援しています。（ハート）」とメッセージを投稿した。フリーマンは「今日クラブハウスに来てＴシャツを目にして泣いてしまった」と明かしていた。
フリーマン欠場後、チームは３勝５敗。大谷は３１打数７安打、打率２割２分６厘、２本塁打、５打点で、４試合が無安打だった。
完全にリカバリーするまでにはまだ時間がかかるが「パパの野球を見るのを楽しみにしている」と言っていたマックスくんのためにもフリーマンは「全力を注ぎたい」と気持ちを新たにフィールドに立つ。まずは敵地で３連敗したフィリーズに借りを返す。