【フランス・パリ６日発】パリ五輪の体操男子で３冠に輝いた岡慎之助（２０＝徳洲会）がパリ市内でメダリスト会見に出席し、１９７２年ミュンヘン五輪の加藤沢男氏以来の３冠に「記事を読んでまじかーと。そこで実感が湧いた」と笑みを浮かべた。
個人総合、団体総合の覇者として挑んだ５日の試合では、種目別鉄棒で金メダル、種目別平行棒でも銅メダルを獲得。「すごいうれしいけど、鉄棒の金メダルより、平行棒の銅メダルの方がうれしい。本来の自分の体操の魅力を出せた。練習以上のものが出せてうれしい。鉄棒もミスなくやり切って金メダルにつながった。最後までミスなくやり切れてよかった」と安堵の表情を見せた。
日本オリンピック委員会や日本体操協会からは、規定により１７７０万円が贈呈される。「練習の道具や疲労回復のために使ったり、自分はすごいサウナが好きなので、個室サウナに行きたい」と笑った上で、４年後のロサンゼルス五輪に向けて「ロスも団体、個人、種目別で金メダルの獲得を目指している。勝ち続けられる選手になりたい。まだまだ技を入れて戦わないといけない。個人総合でも中国の選手のミスがなかったら金メダルに届いていない。新しい技を入れて、美しさを磨きたたい」と決意を述べた。
帰国後は「おいしいものを食べたい。二郎系（ラーメンが）好きなので食べたい。すしとか、焼き肉も食べたい。岡山で一番有名な焼き肉店に行きたい」とにっこり。初々しい一面ものぞかせた。