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第１０６回全国高校野球選手権大会が７日に甲子園球場で開幕する。第６日第１試合で熊本工と対戦する広陵（広島）は６日、大阪府内のグラウンドで守備や打撃練習を行った。
練習開始１５分前から雷鳴がとどろき、小雨が降り始めたが、広陵ナインはどこ吹く風。グラウンドでアップを始め、淡々と練習をこなした。ブルペンでエースの高尾（３年）と主将の只石（３年）のバッテリーが姿を現すと、ギャラリーが約３０人も集結。練習でも広陵バッテリーは注目の的だった。
中井哲之監督は「抽選で日にちも時間も決まったので、そこに向けて最高の準備をしたいと思います」と意気込んだ。２年連続２５度目出場の広陵と３年ぶり２３度目出場の熊本工との名門校対決が甲子園で実現するのは初。それでもデータ収集に余念のない中井監督は「（熊本工の）エースがちょっと故障して、２番手がエースになって投げてくるんですけど、データ的にはもう６割から７割、外のスライダーが多い。この球をセンターに持っていければなっていうふうに思います」と戦略の一端を明かした。
広陵は４季連続となる甲子園出場を果たしているが、夏大会ではあと一歩のところで優勝をつかめずにいる。今夏こそ深紅の大優勝旗を持ち帰るつもりだ。