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【新日本・G1】覚醒したオーカーンが炎の3連勝 すでに4敗も生きてるだけで偉いので優勝か

東スポWEB 2024年8月6日 22時52分

新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」6日後楽園大会のAブロック公式戦で、崇高なるKOPW保持者グレート―O―カーンがカラム・ニューマン(21)から優勝確実の3勝目をあげた。

今大会における大本命中の大本命と目されるオーカーンだが、開幕からパリ五輪級の誤審に泣かされ続けまさかの4連敗。5戦目からようやく本来の実力を発揮すると、2勝4敗で「ユナイテッド・エンパイア」のカラムとの同門対決を迎えた。カラムもすでに4敗で、敗者は早くも予選敗退が決まってしまうサバイバルマッチだ。落とさなきゃ落とされる…この仕組みは…この世の姿そのもの…基本も基本…大原則だっ…!

21歳の若さでG1初出場を勝ち取ったカラムは帝国のみならずプロレス界の未来。オーカーンもそれを認めてか、試合開始と同時に目まぐるしい技の読み合いを展開する。積極果敢に得意技を繰り出してくるカラムに対し、オーカーンも「この手はなんの為についている…?」「若者は…掴みにいかなきゃダメだっ…!」とばかりに正面から受け止めて一進一退の攻防を繰り広げた。

勢いに乗るカラムにオスカッターを狙われたオーカーンだったが、ここで圧倒的閃きっ…! 絶妙なタイミングでキャッチすると、プロレス技史上最高のネーミングセンスとの呼び声高い大空スバル式羊殺しに捕獲。今シリーズから必殺パターンとして定着した世紀の大発明・裏河津落としから、刮目せよっ…! とばかりに完全無欠のエリミネーターで3カウントを奪ってみせた。

「やっとプロレスが、プロレスが楽しくなってきやがった! 今、誰にも負ける気がしねえ」と、ついに覚醒を宣言したオーカーンに全帝国民は圧倒的歓喜。我々凡人には微塵も感じられないことだったが、この発言を聞く限りこれまでのオーカーンにはもしかしたら迷いのようなものがあったのかもしれない。迷ったら…望みだろ…! 望みに進むのが気持ちのいい人生ってもんだろっ…!

さらにオーカーンは「予言してやるよ。カラム、お前は将来、必ずAEW、WWEで活躍して、お前の名前を知らないプロレスファンはにわか扱いされる」と対戦相手のポテンシャルを認めた上で「だがしかし! この『G1』、そしてIWGPは余の物である! それは誰にも、エンパイアの同盟者にも渡さない。知名度だって、余はプロレスファン以外にも名を轟かせる。この座、この未来は、未来のあるカラム、貴様にも、誰にも絶対譲らん。楽しくなってきやがった!」と豪語。公式戦の段階からこんな見事なスピーチをされては、優勝スピーチの際には会場で失神者が続出してしまうのではないか心配になる。

ともあれこれで破竹の3連勝。もはやここからオーカーンが失速することは考えにくく、一部では優勝決定トーナメント進出、そして優勝は確実という声がもっぱらだ。「決めろ最強」がキャッチコピーの今大会だが、そんなものはもはや開幕前から決している。加えて偉大なる帝国の支配者であるオーカーンに至っては、生きてるだけで別格に偉いので優勝と言っても過言ではない気がする。

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