卓球女子金メダリストに対する誹謗中傷騒動で、ついに逮捕者が出た。
中国の北京市公安局はウェイボーで「パリ五輪卓球女子シングルス決勝後に、一部のネット民が微博に選手やコーチに対する中傷的なメッセージを投稿していると通報を受けた。警察は速やかに捜査を開始し、容疑者（女性、２９歳）を逮捕した」と発表した。
「捜査の結果、当該人物は悪意を持って情報をねつ造し、他人をあからさまに誹謗中傷するなど、社会的に悪影響を及ぼしていたことが判明した。現在、大興公安局は法律に従って同容疑者を刑事拘留しており、事件はさらなる捜査中だ」と続けた。
卓球女子シングルス決勝では、東京五輪金メダルの陳夢が世界ランク１位の孫穎莎を４―２で下し、２連覇を達成した。名勝負となる一方で、陳が勝利決定後に観客に手を振ると、孫の熱烈なファンが中指を立てる暴挙に出るなど、陳への悪意が物議を醸した。
さらに中国ＳＮＳのウェイボーでも陳夢勝利に不満のファンが暴挙。「地獄に落ちろ！」や「呪ってやる！」などといった罵詈雑言や「あなたは、全国民の夢をぶち壊した」などと誹謗中傷が殺到し、ウェイボーの管理者が当該アカウントを停止する措置に出ていた。
日本でもＳＮＳでの誹謗中傷が大問題となっているが、中国では徹底して対策を講じているようだ。