パリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝が6日(日本時間7日)に行われ、東京五輪銀メダルの文田健一郎(ミキハウス)が、曹利国(中国)に4―1で勝利し、金メダルを獲得。日本勢のグレコローマンスタイルの金メダルは、1984年ロサンゼルス五輪の宮原厚次以来、40年ぶりの快挙となった。
5日の準決勝で2022、23年の世界選手権を制したジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)に4―3で勝利して迎えた大一番。文田コールが会場に鳴り響く中、第1ピリオドに3ポイントを奪い、第2ピリオドは、1ポイントを返されたものの、そのまま逃げ切って悲願を達成。金メダルが決まると、応援席に向かってアピール。誇らしげな表情だった。
文田は決勝進出を決めた5日に「パリの地が特別なところで、17年に初めて世界選手権を優勝したところで思い出深い。この舞台でもう1回決勝に行けたというのは、レスリングの神様から『絶対(金メダルを)取れよ』と言われている気がする」と語っていたが、まさにその通りだった。