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【柔道】仏のレジェンド・ドイエ氏 団体ルーレットで〝謝罪〟も…不正操作は「不可能」と断言

東スポWEB 2024年8月7日 4時34分

パリ五輪柔道団体戦決勝で〝疑惑のルーレット〟として物議を醸した代表戦の抽選について、フランスの大レジェンド、ダビド・ドイエ氏が当時を振り返った。

団体戦決勝では3対3で迎えた代表戦の階級を決める際に、デジタルルーレットによる抽選が行われた。その結果、フランスの国民的英雄テディ・リネールの90キロ超級に決定。大歓声のなかリネールは一度勝利していた斉藤立(JESグループ)を下し、フランスの金メダルに貢献した。一方で、デジタルルーレットでフランスに有利な階級が出たため、〝疑惑のルーレット〟としてブーイングも上がった。

当時の様子を明かしたのが、1996年アトランタ五輪、シドニー五輪で金メダルを獲得したドイエ氏だ。会場にいた同氏はフランスメディア「RMCスポーツ」に対し回想。「テディが出ることを期待していたんだ。そして90キロ超級が出て驚いた」と願い通りの階級が出たと言及。

「私は貴賓席にいて、隣には全日本柔道連盟の(中村真一)会長が座っていた。私は威厳を保ち、抽選の結果に反応しなかった。でも彼を見ると、互いの目が合った。彼の目には敗北が見えた。私は肩をすくめて言った。『ごめんなさい、私たちのせいじゃないですよ』と言った」と、フランス側が望む抽選結果が出たことに謝罪すると同時に、日本側の反応から勝利を確信したという。

さらに抽選そのものについても言及。「(不正操作は)不可能なんだ。対戦テーブルについても、すでに電子システムが完璧に機能している。この操作を行うのも同じシステムだ。国際柔道連盟によって管理されている。だから、日本であろうとフランスであろうと関係ない」とインチキはゼロだと断言した。

フランスでも忘れられない1日となっているようだ。

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