Infoseek 楽天

【西武】借金が今季最大の37に 黒い霧事件直後の西鉄「借金46」を超える可能性も…

東スポWEB 2024年8月7日 6時20分

西武は6日のオリックス戦(京セラ)に2―6で敗れ、借金が最大の「37」に膨れ上がった。

先発した6年目の成長株・渡辺勇太朗投手(23)は5試合連続でカード初戦を任されたが、西川と中川、大里に先制、勝ち越し、ダメ押しと効果的な3発を献上し試合の流れを手放した。

6回0/3、10安打6失点で3敗目(1勝)を喫した右腕は「状態が良くない中で何とか粘って投げていたが、甘い球は逃してくれませんでした。特に6回、(味方に)追いついてもらったところで得点を許してしまい、一番やってはいけないことをしてしまいました」と中川に被弾した2ランを悔やんだ。

これで西武は今季のオリックス戦の戦績が8勝8敗の五分となり、勝ち越し球団も消滅した。29勝66敗2分けのチーム成績はシーズンに換算すると、43勝98敗2分けの「借金55」ペース。これは黒い霧事件で主力4選手が永久追放処分となった1971年の西鉄時代、38勝84敗8分け(勝率3割1分1厘=130試合制)で「借金46」を抱えたライオンズ低迷期を超える歴史的なペースとなる。

ここまで3度の8連敗と1度の7連敗を喫した半面、最長は3連勝が2度あったのみ。3、4月と7月に借金10を記録して6月にも借金9を作り、8月の5試合でも1勝4敗と借金を増やし続けている。

チームの指揮を執る渡辺久信監督代行(58)は西武での現役14年間(84~97年)で10度の優勝、4度の3位。2008年から13年までの監督時代にも1度のリーグ優勝を含むAクラスに5度入った。唯一のBクラスに終わった09年も70勝70敗4分けで、借金を抱えたままシーズンを終えた経験はないが…。97試合を消化して残り46試合となった今季、どこまで巻き返せるのか――。

この記事の関連ニュース