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【ボクシング】性別騒動ボクサーが決勝進出「激動はまだ続く」「論争によって影を落とす」=英報道

東スポWEB 2024年8月7日 8時19分

パリ五輪ボクシング女子66キロ級準決勝(6日=日本時間7日)、性別騒動で大揺れのイマネ・ヘリフ(アルジェリア)はジャンジェン・スワンナーペン(タイ)に判定勝ちし、決勝進出を決めた。

ヘリフは昨年の世界選手権で性別適合検査の基準値をクリアできず、国際ボクシング協会(IBA)が失格とした。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)はパリ五輪に向けてパスポートの性別が女性であることからヘリフの出場を容認。これにIBAのウマル・クレムレフ会長は「検査の結果、男性であることがわかった。IOCは協議を破壊している」と反発していた。

各国の関係者やメディアも、性別問題に注目。2回戦でヘリフとの対戦を途中棄権したアンジェラ・カリニの母国イタリアのジョルジャ・メローニ首相は「対等な試合ではなかった。男性の遺伝的特徴を持つ選手が女子種目に参加すべきではない。誰かを差別したいからではなく、女性アスリートが対等な条件で戦える権利を守るためだ」と疑問視したほどだ。

そんな中、アルジェリア人が決勝進出を果たし、フランスメディア「RMCスポーツは「ヘリフは攻撃を受けたにも関わらず、66キロ級で決勝進出」と報道。英紙「テレグラフ」は「そして、パリ五輪の激動はまだまだ続く」と指摘し、英メディア「BBC」は「パリ五輪のボクシングは女子選手の資格をめぐる論争によって影を落としている」と報じていた。

初の金メダルに挑むヘリフは「アルジェリア国民に誇りを感じてもらえたらうれしいです」とし「答えは常にリングの中にあります。準備ができています」などと語っていた。

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