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【卓球】早田ひな コート外では「その辺にいる24歳の女性」…親友を爆笑させた年末の〝テレビ電話〟

東スポWEB 2024年8月7日 11時7分

パリ五輪の卓球女子団体(6日=日本時間7日、パリ南アリーナ)準々決勝で、日本はタイを3―0で下して4強入り。4大会連続の表彰台に王手をかけた。早田ひな(24=日本生命)は、第1試合に平野美宇(木下グループ)とのダブルスで出場し、3―0でストレート勝ち。左腕に負傷を抱えながら奮闘を続けるエースの素顔を、幼少期からの親友が明かした。

早田は平野とのダブルスで、危なげない戦いで先勝した。チームに勢いをもたらすと、第2試合の張本美和(木下グループ)、第3試合の平野も快勝。表彰台に王手をかけ、悲願の金メダルも視界にとらえた。早田は「昨日よりも戦術や動きもいい部分が多かった」と手応えを口にした。

4歳で競技を始めた早田は卓球教室「石田卓球N+」(福岡・北九州市)で基礎を学んだ。卓球に明け暮れる中で、小学3年のころには「五輪に出たい」と夢見るようになったという。そこで「女先生」こと石田千栄子さんが「毎日走らないとダメ。体づくりのために牛乳は毎日1リットル飲みなさい」とアドバイスすると、すぐに実行。当時から継続力はずば抜けており、勝利のためにコツコツと努力を重ねてきた。

そんな努力が実を結び、初出場のシングルスで銅メダルを獲得。団体でも順調に勝利を重ねている。愚直に卓球道を歩んでいるが、コートを一歩離れると、どこにでもいそうな女子の姿に戻る。早田の幼なじみで小中高のチームメートでもある永道麻衣加さんは、日本卓球(ニッタク)の営業企画部で早田の用具をサポート。「早田選手はおしゃれが本当に好き」と切り出した上で、高校時代のエピソードを紹介した。

「早田選手は高校の時から、あまり福岡に帰省できなかった。なかなか会えなかった中で、年末に1回テレビ電話したことがあった。当時はウィッグにハマっていたみたいで、テレビ電話に金髪のウィッグで登場してきた(笑い)。そういうギャップが面白いところ。大笑いしたのを覚えている」

早田のユーモアたっぷりの姿に、永道さんは「私の中では今もそうだが、中身は全く変わっていない。そのへんにいる24歳の女性です」と笑う。さらに「卓球の話はあまりしないかな。普段はなかなか会えないのもあって、真剣な話はほとんどしない。でも仲はいいと思うし、面白いし、裏表は全くない。ウィッグに関してはギャップだと思う(笑い)。あとは変な動画やふざけた動画、変顔な写真とかたくさん撮っていた」と親友ならではの視点で素顔を明かした。

その早田は、悲願の頂点取りへ「できることを最大限やって、結果でも恩返しできたら」と意欲を燃やした。チームの大黒柱は残り2試合、ベストを尽くす。

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