パリ五輪レスリング男子グレコローマン60キロ級決勝で、東京五輪銀メダルの文田健一郎(28=ミキハウス)が、曹利国(中国)に勝利し金メダルを獲得。五輪2大会銅メダリストの浜口京子は、文田が決勝で見せた〝無重力状態〟での防御に驚嘆した。
【浜口京子 気合でGO!】文田選手、本当に良かったです。レスリングの神様に試合中、ずっとお祈りしていましたよ。決勝で驚いたのは、文田選手の身体能力の高さです。
腹ばいの状態で相手選手の攻めを防御する場面で、一度上半身を持ち上げられているんです。腰も宙に浮き、両手もマットにつくことができない。踏ん張るところがないという、まるで無重力のような状態になりましたが、しっかり重心を下げ、返されないようにバランスを取ってしのぎました。
なかなかできることではありません。練習のたまものだと思います。一つひとつの技が丁寧で、心もとても落ち着いていました。今大会、とにかく強かった文田選手。金メダル、おめでとうございます!