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【ボクシング】性別騒動で〝セメンヤ問題〟に苦慮した世界陸連会長が「IOCを激しく非難」

東スポWEB 2024年8月7日 11時38分

パリ五輪のボクシング女子で性別騒動の渦中にいるイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が決勝進出を果たし、銀メダル以上が確定した。性別論争が広がる中、世界陸上連盟のセバスティアン・コー会長は国際オリンピック委員会(IOC)の方針を非難した。

世界ボクシング協会(IBA)は昨年の世界選手権で性別適合検査の基準値をクリアできなかったヘリフと林郁婷(台湾)の2人を失格処分とした。しかしIOCはパリ五輪に向けて、パスポートの性別が女性であることから参加を容認。この決定にIBAのウマル・クレムレフ会長が「IOCは競技を破壊している」と不満を表明した。

そんな中で、英紙「ミラー」は「コー会長、ボクシングの性別論争を受けて五輪の責任者を激しく非難」と見出しを付けた上で、同会長がボクシングの性別騒動に関して「率直に言って(基準を)明確にして、方針を持つこと。全員を納得させることは決してできないが、どこかに旗竿を立てなければならない。それがとても重要なことだ」と指摘したという。

同紙は「世界陸連は南アフリカのキャスター・セメンヤをめぐる長期の法廷闘争を経て、性分化疾患を持つアスリートに関する規定を策定した最初の統括団体だ。これにならって水泳やトライアスロンも厳しい条件を課している」と伝えるように、性別論争が起きないよう、明確な基準を設定することが重要という見方を示した。

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