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【甲子園】有田工エース左腕・石永煌希が号泣 大乱調で「もっといいピッチングができた」

東スポWEB 2024年8月7日 16時43分

第106回全国高校野球選手権大会の開幕戦となった第1日第1試合は2年ぶり3度目出場の有田工(佐賀)は15年ぶ入り2度目出場の滋賀学園に6―10で敗れた。

甲子園の悔しさは国体で晴らす――。有田工のエース左腕・石永煌希投手(3年)が本来の投球を見せられず、8回途中8安打7失点と打ち込まれた。

初回から制球難に陥り、暴投などでいきなり3点を奪われた。打線が4得点を挙げて一時は逆転に成功したが、5回に同点を許し、4―4の8回には4失策と守備も乱れるなど途中降板。結局、一挙4点を失った。

試合後、アルプス席の応援団へのあいさつの際はヒザから崩れ落ち、号泣。取材対応中も石永はずっと涙を流し続け「自分が初回から不甲斐ないピッチングをしてしまって、チームを悪い流れにしてしまった。それが一番負けにつながった。普通ならもっといいピッチングができたけど、それができなくて悔しいです」と、うな垂れた。

普段、球速は130キロ台後半だが、この日は120キロにさえ届かないストレートが何球もあった。梅崎信司監督は「石永が本来の出来ではなく、県大会が終わってからヒジに違和感があって、なんとか行けるところまで思っていたが」とエースが本調子でなかったことを明かし、「初回の3点が取られ過ぎた。本来のウチの野球ができなかったのが悔しい」と唇をかんだ。

ただ、今年10月は地元佐賀で国体が開催。出場が決定しており「国体となれば(甲子園大会で)ベスト8以上のチームがくる。不安しかないが、何とかそこで佐賀県の高校野球ファンに、ちょっとでも有工らしい野球を見せられるように。3年生にはもうひと踏ん張りしてもらって頑張ってほしい」(梅崎監督)とリベンジを誓った。

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