新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」7日後楽園大会のBブロック公式戦で、後藤洋央紀(45)がIWGP・GLOBALヘビー級王者のデビッド・フィンレー(31)を撃破し4勝目をあげた。
出場最年長の後藤とGLOBAL王者・フィンレーの公式戦は、目まぐるしく攻守が入れ替わる一進一退の展開が続いた。後藤はフィンレーの突進をかわすとコーナーを利した一人消灯で攻勢に出るが、INTO OBLIVIONを浴びて劣勢に。コーナーへのパワーボム、投げ捨てパワーボムと怒とうの猛攻にさらされる。それでもオーバーキルに膝を立てて阻止すると、昇天・改で決定打を許さない。
両者ダウンの状態からフィンレーのシレイリ攻撃をかわした後藤は、GTWからGTRを狙う。これは阻止されたもののフィンレーのオーバーキルもキャッチ。互いの必殺を防ぎ合う攻防からローリングエルボーにカウンターヘッドバットをさく裂させる。最後がリストクラッチ式のGTR改で激闘に終止符を打った。
会場に大「後藤コール」を巻き起こした荒武者は「最高ですよ、これがG1ですよ。そして今日、実は息子と次女が応援にかけつけてくれました。お父さん勝ったぞ!」とアリーナ席で観戦していた子どもたちに勝利を報告。小学校5年生の長男は現在中学受験のための夏期講習真っ只中とあって「お父さん、今日頑張ったから、明日から勉強頑張れよ」とエールを交換した。
「G1のGは後藤のG」で大会を締めくくり「俺の夢は、息子の夢。俺の夢は、応援してくれるファンの皆さんの夢だ。このG1クライマックス、まだまだ俺は夢を見るぞ。そして狙うは頂点のみだ」と宣言。長州力が持つ大会史上最年長優勝(44歳8か月)の記録更新へ、ベテランの快進撃は続く。