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【新日本・G1】竹下幸之介 中邑真輔の言葉を肝に銘じて戦う「だから1試合たりともぬるい試合はできない」

東スポWEB 2024年8月8日 5時7分

新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Bブロック公式戦(7日、後楽園)で、KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=29、AEW&DDT)がエル・ファンタズモ(37)から4勝目を挙げた。2022年からAEWでも活躍する竹下の〝メンター(助言者)〟は、WWEの中邑真輔だ。日本人レスラーの「トップ・オブ・トップ」との絆と進むべき道とは――。

リバースフランケン、CRⅡと猛攻にさらされた竹下だが、場外のテーブル上へ人でなしドライバーを炸裂させ形勢逆転。驚異の粘りを見せたファンタズモをレイジングファイヤー(旋回式ファルコンアロー)で振り切った。

これで4勝3敗の勝ち点8とし、試合後は2014年のDDT両国大会で敗れた棚橋弘至にも宣戦布告。棚橋は翌15年のDDT両国大会で「全団体を横一列で見てもらったら困るんだよ」と発言し物議を醸した。すでに団体間で遺恨は清算済みのはずだが、竹下は「あれからDDT、メチャクチャになったんだよ。全部お前のせいだ。棚橋弘至、いつとは言わねえ。G1クライマックス終わったら俺から逃げるなよ」と言い放った。

何の因果か竹下のメンターは、棚橋の終生のライバル・中邑だ。ともに米国で戦う日本人レスラーとして黒潮TOKYOジャパンを介し知り合うと、すぐに意気投合した様子だ。

本紙の取材に竹下は「日本人のプレーヤーとしてのトップ・オブ・トップじゃないですか? 実績や影響力を見ても。今自分が、多分日本人レスラーとして一番近いところにいて何度も会って話をする中で、『これからの時代は竹ちゃんだ』と言っていただいているので。重い十字架ではあるんですけど、何よりも自分の自信ですよね」と不敵な笑みを浮かべた。

中邑は昨年末に「そろそろ日本プロレス界の救世主的なヤツが出てきても面白い」と発言していたが、まさにその座を狙っているのが竹下だ。「よく言われるのは『自分のためにやれ』『優しくなるな』と。それは常に肝に銘じて戦ってますね」。G1でも毎試合ごとに助言をもらっているといい「だからこのG1公式戦、1試合たりとも生半可な、ぬるい試合はできないっていうのがあるんです。メンターが見てますから」と豪語した。

「たぶんメンターの感覚だと僕が優勝して喜んでくれるのではなく、こう言われると思います。『優勝して当然』って。僕がいつかメンターと並び立つためには(G1は)絶対に通らないといけない道なので。そこを僕は迷わず行くだけです」

日本プロレス界で一時代を築いた棚橋と中邑に対し、まったく別方向ながら深い物語を持つジ・アルファ。G1制覇を果たせば、新たなるドラマティック・ドリームが見えてくるかもしれない。

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