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【レスリング】須崎優衣が意地の銅メダル 身内やファンの激励受け「私は幸せだと気付けた」

東スポWEB 2024年8月8日 5時32分

パリ五輪レスリング女子50キロ級3位決定戦が7日に行われ、東京五輪金メダルの須崎優衣(25=キッツ)が、オクサナ・リバチ(ウクライナ)に10―0のテクニカルスペリオリティーで勝って銅メダルを獲得した。

銅メダルが決まると、涙がこみ上げ、観客席に向かっては、両手を合わせて謝罪するようなしぐさを見せた。須崎は「目指していた金メダルではなく、銅メダルで終わってしまったけど、最低限のことはできた。ただ悔しい気持ちでいっぱい。応援してくれた方々に申し訳ない気持ちでいっぱいなので、4年後はロサンゼルス五輪でチャンピオンになりたいと思う」と語った。試合後のしぐさについては「金メダルを獲得する姿を届けられなくて、ごめんなさいという気持ちと、応援してくれた方々に感謝の気持ちでした」と説明した。

前日6日の初戦でビネシュ・ビネシュ(インド)に負けたショックは大きかった。「パリ五輪金メダルと、五輪4連覇を達成する夢が同時に消えてしまったので喪失感と、皆さんの期待を裏切るような、努力を無駄にするようなことをして申し訳ない気持ちでいっぱいだった」

それでも気持ちを切り替えた。「自分が思っている以上にみんなは、須崎優衣という一人の人間を応援してくれた。負けたのに、身内や世界中のレスリングファンが励ましのメッセージとかを送ってくれた。オリンピックチャンピオンの須崎優衣じゃなかったら、価値がないと思っていたけど、一人の人間として応援してくださる方が多くて、私は幸せだと気付けた」としみじみ語った。

この日は敗者復活戦から3位決定戦を目指すはずだったが、ビネシュが体重超過で失格。規定により、この日はいきなり3位決定戦に臨むことになった。須崎「負けたことは変わらないし、自分がやるべきことに集中するという気持ちだった」と振り返った。

今後に向けては「パリ五輪の銅メダルが、4年後、8年後の五輪金メダル獲得に、必ずつなげたいと思います」と力を込めた。

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