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【ボクシング】性別騒動の台湾リンが決勝進出 敗れたトルコ選手は意味深「×」ジェスチャー

東スポWEB 2024年8月8日 11時32分

パリ五輪のボクシング女子57キロ級準決勝(7日=日本時間8日)で性別騒動で揺れる林郁婷(台湾)がエシュラ・ユルドゥズカフラマン(トルコ)に判定で勝利し、決勝進出を決めた。

林と女子66キロ級で決勝に進んだイマネ・ヘリフ(アルジェリア)をめぐっては、世界ボクシング協会(IBA)が2023年世界選手権の性別適合検査で基準値に達せず、失格とした一方で、国際オリンピック委員会(IOC)はパリ五輪に向けてパスポートの性別が女性であることから2人の出場を容認。これにIBAのウマル・クレイムレフ会長は「IOCは競技を壊している」と反発していた。

そんな中、この日、林に破れたユルドゥズカフラマンはリングを去る前に、準々決勝で林に破れたスベトラーナ・スタネワ(ブルガリア)と同じように2本の指で「×」をつくり、観客にアピールした。英メディア「BBC」は「カフラマンはリングの中央に戻り、2本の指でシンボルをつくって観客全員に見せた。スタネワの『×』は女性のXX染色体を象徴していたと言われている。カフラマンは取材に答えなかった。彼女のチームの1人はジェスチャーの意味を聞かれて『ノーコメント』と答えた」と伝えていた。

同メディアは「林、出場資格をめぐる論争の中で決勝に進出」と見出しをつけていたが、ユルドゥズカフラマンにとっては何かしら抗議の意味を込めたしぐさだったとみられている。もう1人、性別騒動のヘリフも含めて各国がその動向に注目している。

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