第106回全国高校野球選手権大会の第2日(8日)第3試合は京都国際が札幌日大(北海道)を7―3と逃げ切った。初回から打線が打者一巡の猛攻で4点を先取すると、その後も得点を重ね、投げてはエース左腕・中崎(3年)が完投で初戦を突破した。
小牧監督は「春に悔しい思いをしたのでそこから選手たちが成長した。継投も視野に入れたが、中崎はテンポよく最後まで行こうと思った。投げらながらうまく修正した」と139球を無四球で投げ切ったエースをねぎらった。
12安打されながらも4回まで得点を与えず、12奪三振の力投。9回に札幌日大の追撃にあったが、左腕は「3失点してしまったのが甘さで、反省はある。ピンチでもあせらず落ち着いて低めに丁寧に投げられた。この試合で先発を任されたのが一番の成長と思う。自分1人で投げ切れたのはよかった」と汗を拭った。
センバツ初戦で青森山田にサヨナラ負けを喫し、悔しさを忘れることはなかった。「サヨナラの場面を想定してやってきた。メンタルを磨いてインコースを投げ切れた」。初の夏4強超えに向け、プロ注目左腕が好スタートを切った。