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石破茂元幹事長が総裁選に意欲 地方の党員票見直し議論に「反発を招く」と警鐘

東スポWEB 2024年8月8日 21時2分

自民党の石破茂元幹事長は8日、国会内で9月の総裁選を前に党所属国会議員8人と1時間以上に渡り勉強会を開いた。

石破氏は新著「保守政治家 わが政策、わが天命」を出版。そのなかで憲法改正について戦力保持をうたった9条2項を削除した上で、いまの自衛隊を「国防軍」に改め憲法に明記すべきとしている。

「せっかく本が出たこともあるし、これを読んで細野(豪志)さんと私のディスカッションにしようということでやらせていただきました。(細野氏のからは)9条の改正の真意は何だとか、これから先の財政をどう考えているか、あるいは教育をどういうふうに考えてるか等々の質問がありました。私は私の考えを述べたと思っております」

5度目の総裁選立候補に意欲を持つ石破氏。勉強会で総裁選の話しは出たかには「具体的に出ていません。ただ本のなかで『天命』と言っているので、細野代議士は教養が深い方なのでマキャベリの『君主論』を引いてこられて『自分で努力して運命はつかみ取るものだ』との記述があるということで、そのことについての問題提起はありました。自分で努力して運命はつかみ取るものではないか。いつか天命が下るでしょ、みたいなことでは人々の共感は呼ばない」と石破氏は総裁選に意欲を示した。

総裁選をめぐっては総裁選挙管理委員会の逢沢一郎委員長が、党員票の比重変更などを見直さないことを決めた。どう受け止めたか。

石破氏は「私に決定する権限があるわけではないし、当事者(候補者)にきせられている私が、あれこれいうことは適当なことだとは思っていません」とした上でこう持論を述べた。

「総裁選が近づいての問題提起となると『なぜ、今まで言わなかったの』という反論も出るだろうし、自民党が危機にある時に『地方の声がきくべきじゃないか』という意見もある。今後は慎重に逢沢さんが考えて議論をリードしていかれると思います」

同党政治刷新本部「車座対話」(本部長・岸田文雄総理総裁)、一部の同党県連は「党員票を見直すべきだ」という声が出ている。地方党員の声をどう考えているか。

「自民党を支えているのは東京も含めて常に地方だと思っています。党の中央組織じゃなくて地方組織が自民党を支えている。これは野党の時に痛感したことであって、総選挙で大敗北したときでも自民党が翌年の参院選で勝ち、3年後の総選挙で政権交代できたのは、地方では自民党を支えてくださる方がまだおられた。苦しい時に支えていただきながら、権力を取り戻すと地方の意見はほどほどにとなれば地方の反発を招く。自民党を支えてくださった方に対して、申し訳ないことだと思っています」と石破氏は語った。

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