パリ五輪の体操男子で3冠に輝いた岡慎之助(20=徳洲会)が、4年後のロサンゼルス五輪に向けて〝連覇宣言〟だ。
体操の日本選手団は8日、羽田空港に帰国。岡は団体総合、個人総合、種目別鉄棒で金メダルを獲得し、1972年ミュンヘン五輪の加藤沢男氏以来、日本勢52年ぶりとなる3冠を達成。種目別平行棒でも銅メダルを獲得した。
「52年ぶりとは知らずに結果が出た。うれしい気持ちはたくさんある。鉄棒の金メダルよりも平行棒の銅メダルの方が、自分らしい演技ができたのでうれしい気持ちもある」と満面の笑みを浮かべた。
2022年4月の全日本選手権で、跳馬で着地に失敗し右膝前十字靭帯を断裂。全治8か月の大ケガを負った。それでも、懸命のリハビリにより23年に復帰し「おととしヒザのケガをして、そこでたくさんの方々にサポートしてもらった。今回は感謝の気持ちを込めた演技ができた」と充実した表情を見せた。
体操界に突如現れた〝新星〟には、4年後のロサンゼルス五輪でも大きな期待がかかる。「これからも(五輪で)連覇を続けていって、常に勝ち続けられる選手になっていきたい」と力を込めた。