巨人の戸郷翔征投手(24)が8日の広島戦(東京ドーム)に先発し9回5安打無失点&適時打と投打で奮闘し今季8勝目を挙げた。
エースの貫録を見せた。戸郷は初回を三者凡退に抑える好発進を見せると、2回には三塁まで走者を進めるピンチを招きながらしっかりと無失点で切り抜けて危機を脱出。その後は7回まで二塁を踏ませない投球で広島打線を圧倒したが、相手先発・大瀬良も好投を続けたことで試合は序盤から投手戦の様相を見せた。
それでも7回にモンテスが先制適時打を放つと、なおも無死満塁で打席には戸郷。ここで大瀬良から今季初安打となるレフトへの適時打を放つと、左翼手・末包が打球を後逸したことで走者一掃の一打となった。記録上は適時打となったものの、この回一挙5点を奪い大瀬良をマウンドから引きずり下ろすことに成功。右腕にとってはセーフティーリードとなり9回118球を投げぬいて8勝目を挙げた。
戸郷は「前回、甲子園ではダメな投球をしたので何とか頑張りました。(9回も)やってやるぞ、という気持ちで立ちました」と完封に込められた思いを告白。阿部監督も「ナイスピッチングでしたね。今日は力勝負になったのかなと思って見ていましたね」と右腕の力投に脱帽した。