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【陸上】田中希実は決勝進出を逃して涙「必要な試練。理不尽な苦しみではない。幸せな時間」

東スポWEB 2024年8月9日 3時54分

パリ五輪の陸上女子1500メートル準決勝2組、田中希実(24=ニューバランス)は3分59秒70で11着。8位入賞の東京大会以来となる3分59秒台をマークしたものの、各組上位6人に入ることができず、決勝進出を逃した。

レース後は「4分を切るようなレースになると思っていた。そこに向かっていく気持ちを、多くの方の存在を思い出したおかげで、自分だけの走りじゃなくて、みんなの走りだということを表現するために走ることができた。ただ、最後に出し切れたかというと、そこが苦しい展開になってしまった」と振り返った。

予選は11着に終わったが、他選手と接触したため救済措置で準決勝に進出した。「予選の順位も通れないものだったんですけど、本当に神様のいたずらと言いますか、もう一回機会を与えていただいた。目に見える形で決勝ということはお見せできなかったのはすごく残念なんですけど、いつかもう一回(五輪の決勝に)立ってみせるという新たな気持ちをつくれたレースだったかなと思います」。2大会連続の決勝進出はならなかったが、さらなる挑戦に意欲を見せた。

パリ五輪を終えた田中は「本当に苦しい、思ったより長い大会になってしまって。自分のやってきたことを出すにしても(予選敗退の)5000メートルではできなかったので。でも、それは私にとって今回必要な時間だったというか、必要な試練。ただ苦しいだけじゃなくて、理不尽な苦しみではなくて、私に与えられるべくして与えられた幸せな時間だった。そういった時間が味わえたことが、とてもうれしいです」。テレビインタビューを終えた後には涙ぐむ場面もあった。

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